場外舟券売場ニュース No.16

1999.5.24

まちと人を守る連絡会議

舟券売場反対・慎重派議員躍進!!

舟券売場計画地を抱える平井校区に限ってみると

7名中5人の議員が反対・慎重論

平井校区選出議員当落結果

三木町の将来を見通し、子どもやお年寄りの幸福と安全を守って下さる議員さんのご活躍を、私たちは、心から応援します。三木町は、ギャンブル場誘致ではなく

◎ 若者の集う文教の町

◎ 老人の憩う福祉の町 として

発展させましょう。      

                まちと人を守る連絡会議

                    山崎 千津子

石原町長の狼狽ぶりにみるボートピア計画のうさん臭さ

 営利目的の民間企業が金を儲けようとすること自体、不思議なことではあるまい。だが、行政が加担して、しかも理由すら説明できないとなると話は別だ。なぜ三木町に場外舟券売り場(ボートピア)を誘致するのか−。この当たり前の疑問に、計画推進を唱える石原收町長はまともに答えた試しがない。

 ボートピアは民間企業「シィ・バード」が施設を建設、丸亀競艇がそこで営業するというフランチャイズ式の公営ギャンブル場だ。同社は出資の見返りとして売り上げの約5.5%を得る。三木町には上限1.5%が「迷惑料」として支払われるが、石原町長は「町財政は健全」で、金目的で推進する訳ではないという。

 昨年9月の定例町議会で、石原町長は従来の反対から突如推進に転換、誘致案の採決を議会に迫った。実質審議なし、計画の概要すら公開されないまま「設置決議案」が強行採決される。一般質問の答弁では「地元の大勢(9割)が同意」「丸亀市から申し入れがあった」ことを推進の理由に挙げた。町の活性化などの「調査・研究」をしたとも答えた。 

しかしその後、同意」の実態は5割以下だと判明。丸亀市側は申し入れの事実を否定した。「同意署名したら一軒あたり毎年一万円が入る」「 業者が集会所を建ててくれる」。数十人のそんな証言も出てきた。「調査・研究」の内容は今だに明らかでない。町長が掲げた推進理由は根拠を失ってしまった。 

 昨年10月、町長選挙前に開かれた記者会見での出来事だ。「反対から推進になった理由は?」「なぜそんなに急ぐのか?」「約3万人分の反対署名をどう思う」「調査・研究はどこに…」。 記者たちの質問に窮した石原町長は突然立ち上がり、険しい表情で怒鳴った。

 「もう言うな!」

 のっぴきならぬ事情でもあるのだろうか。心中をうかがいたいところだが、残念ながら石原町長は新聞記者を信用しなくなったと聞く。                 (あられ)

※ 署名は予定地近くの井上、池戸にある24「自治会」の1214人分で、推進側は「世帯数の91%が同意」と説明した。しかし「まち人連」の調べで、非「自治会」員や男井間団地・香川医科大宿舎など予定地に隣接しながら考慮されていない世帯が多数あることが判明。これらを入れた賛同数は48%(世帯)、47%(有権者)に過ぎない。

昨年12月の議会において、西丸 一明議員の質問に答えて

石原 町長は、「舟券売場については、町内の動向を見守る。」と言い、その後は沈黙を守っている。4月の町議選において、反対・慎重派議員が約半数を占める事態になった。この状況で、推進を強行するのか、それとも民意を大切にするのか? 行政がどちらを向くのか町内外の注目が続く。

住民は、住民投票の準備を整え、議会と行政の出方を見守っている。

童話:ヘビとアマガエルの7日間戦争

       アマガエルの母親 作

 あるところに“腹黒”と呼ばれるヘビがおりました。腹黒ヘビは、たいそうお腹がすいたので、城下ヘビに相談しました。

「三木池というところに、アマガエルとオタマジャクシがたくさん住んでいる。そこに行けば思う存分食べることができるぞ。ちょっと遠いけど、いい道もできたし、行ってみたらどうだ。」

三木池では、腹黒ヘビが来るという噂はあっというまに広まり、アマガエルたちは集まって相談しました。

「オタマジャクシを守るために塀を造ろう。」

アマガエルたちは毎日土を運んで三木池の周囲を固めました。一週間も過ぎた頃には、立派な塀が池の回りに出来上がりました。

腹黒ヘビは、塀がとても頑丈だったので、びっくりしてしまいました。

三木池には、たった一匹トノサマガエルがいました。アマガエルたちから慕われておりました。ところが、数匹のヒキガエルに頼まれて腹黒ヘビが来てもいいことにしょうとしました。

腹黒ヘビや城下ヘビは、アマガエルとオタマジャクシは食べるのですが、ヒキガエルやトノサマガエルは食べません。アマガエルが減れば、トノサマガエルやヒキガエルは威張れるし、トノサマガエルはずうっと殿様でいられるとヒキガエルに言われたのです。

 彼らは、アマガエルの造った塀に穴を開けようとしました。そのたびにアマガエルたちは全力で穴をふさぎます。一度は、オタマジャクシが危うく食べられそうになったのですが、メスのアマガエルたちが必死になって助けました。7日間の攻防の末、「これは手強い」と悟った腹黒ヘビたち。

      (つづく)

 

「好きです三木町」をずうっとファイルしています。選挙が今回ほど大切だと思ったことはありません。何か手伝います。学生も今、やらなくちゃー

香川医大2年生男性

夕闇迫る井上の集落で粂井候補が「舟券売場のない三木町を子どもやお年寄りに残しましょう。」「三木町をもっともっと好きになってもらいたい。」と訴えていました。感動しました。議員さんには、このように自分の姿勢を明確に言って欲しいものです。 井上 50歳代女性

彼は、突然電話をくれて選挙の間中、苦戦している候補を手助けしてくれました。住民投票になったら、他の学生たちにも働きかけます。と言ってくれています。

私は今まで、町議選には行きませんでした。今回の町議選は行こうと思いました。「好きです三木町」を読んでいたので、ボートピア反対の町議さんたちが落選されると困ると思ったからです。選挙公報を読んで、推進している議員には、×をつけていきました。残った人の中から、誰に投票しようかと考えた時、一番はっきり「舟券売場は反対」と書いていた女性候補に投票することに決めました。           池戸 40歳代女性

大勢の人を集めて、集落推薦の候補を応援していた地区を見かけました。私たち住民はあの方たちを推薦するという相談は一切されていません。一体誰がいつ、そのようなことを決めるのでしょう?

他県から引っ越してきた一住民

 平木地区

 

編集後記

4月の町議選において「まち・人連」は、ボートピアに「反対してくれた議員さんを落選させてはいけない。」と申し合わせて行動しました。中でも、同一集落から推進議員を立てられた2候補については当初から苦戦が予想されていたので全力で応援しました。街頭演説、電話でのアピールなど何もかも初めての経験でしたが、各校区の応援団と連絡を取り合ってやってみました。選挙後「あの電話があったので、誰に投票するとよいか、よく分かりました。」と言ってくれる人に多数出会いました。三木町も「ムラ型選挙」から「テーマをもった選挙」に移行できる―――。そんな手応えをつかんだ今回の町議選挙でした。賢明な三木町の皆様に拍手をおくりたい。

まちと人を守る連絡会議事務局 山崎 千津子 

〒761-0701 香川県木田郡三木町池戸1726-3 TEL:087-898-6095; FAX:087-840-2128

Email: sequoia@mail2.netwave.or.jp  http://www2.netwave.or.jp/~sequoia/

カンパの振込先:114銀行医大前支店 口座番号0102673 まちと人を守る連絡会議

「好きです三木町」は、「こんな町に住みたい」という皆様の思いが自由に語り合えるミニコミ誌として、今後とも発行し続けます。皆様からの投稿大歓迎です。紙面を充実してスペシャル版を購読会員にお届けしたいとも考えています。編集に興味のある方、ご一緒にやってみませんか?

 

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